今まで東京を集中して撮影することはなかったのだが、2013年頃に体を壊し自宅の周りで撮影をすることが多くなったことで、生活のなかで漠然と見ているつもりであった東京を、写真の意識で見るということを実践しようとした。全体でも細部でもなく、見ていたであろう場所を見ていたであろう距離で写真にしてみようと思い始めた。
まず自宅の扉を開けた眺めから、生活圏である近所、そこから開発が遅れている木密地域を中心に、23区全域に広げた。標準レンズで道幅の下がれるぎりぎりの位置で撮ることを決め撮影を続けるうち、道に対する建物の配置や隣とのバランス、建材の種類や生活のディティールなど、これらの酷似したイメージを、同じ日の同じ地域で撮影したカットを、特別な操作をせずに単純に2枚重ねることで、強調できないだろうかと試みた—
................................................................
累積する東京の一部品としての体、図案と写真の距離、神経が血管に接触し痛みを誘発させること— それらが頭の中で混線する
Module Design Tokyo Graphics・モジュールデザイン トウキョウ グラフィクス—
東京に残る木密地帯、ストリートビュー撮影不可地点、類型にまみれ、場所と距離、方向感覚を失う
................................................................
●260 × 204 mm
●カラー
●ソフトカバー/104P
●デザイン:横澤進一
●2021年発行
●https://www.youtube.com/watch?v=01CRRN1PYUA